「ブラックリストはETCカード作れる」と検索している方の多くは、過去の金融事故や信用情報の影響で、ETCカードの利用をあきらめているかもしれません。
しかし実際には、ブラックリストの状態でもETCカード作れる方法は存在します。
審査が不要なタイプのETCカードや法人向けの選択肢など、自分の状況に合ったカードを選ぶことで、高速道路の便利なサービスを引き続き利用することが可能です。
本記事では、ブラックリストの方でも安心して申し込めるETCカードの種類や申請方法、注意点などをわかりやすく解説します。
記事のポイント
🔴ブラックリストでも申し込めるETCカードの種類
🔴クレジット審査なしで作れるETCカードの仕組み
🔴法人・個人事業主向けETCカードの特徴と条件
🔴ETCカードを利用停止にしないための事前対策
ブラックリストでETCカードを作る方法
審査なしで使えるETCカードの種類
クレジットカードの審査に通らなかったり、過去の支払い遅延や債務整理の履歴があってブラックリスト状態にある場合、ETCカードの利用をあきらめてしまう人もいるかもしれません。
しかし、実はクレジットカードを持っていなくても作成・利用が可能なETCカードが存在します。
それが「審査なしで使えるETCカード」です。
このタイプのカードは、クレジットカードのような与信審査が不要であることが最大の特徴です。
具体的には「ETCパーソナルカード」「ETCコーポレートカード」「ETC法人カード」が該当します。
これらのカードは、信用情報機関への照会を必要としないため、過去に金融事故がある方でも申込み可能です。
特にETCパーソナルカードは、高速道路の料金支払い専用カードとして、個人向けに発行されているもので、クレジット機能が一切ついていない点が特徴です。
ETCパーソナルカード公式サイト
また、事業を営んでいる人には、ETC法人カードやコーポレートカードといった、業務用のカードも選択肢として利用できます。
つまり、クレジットカードを持っていなくても、工夫次第でETCの利便性を享受することは十分に可能なのです。
ETCパーソナルカードの特徴
ETCパーソナルカードは、NEXCO東日本・中日本・西日本をはじめとした高速道路会社が共同で発行している、ETC専用の料金支払いカードです。
最も大きな特徴は、クレジットカードのような審査が一切行われない点にあります。
クレジットカードの発行に際しては、収入状況や信用情報に基づいた審査が行われますが、ETCパーソナルカードはそのような与信審査がなく、保証金(デポジット)を預託することで誰でも利用が可能となります。
このデポジットは、申込者のETC利用の平均月額に応じて決定され、最低額でも2万円からの設定になります。
実際に通行料金を支払う際は、事前に預けたデポジットとは別に、登録した銀行口座から引き落としが行われる後払い方式です。
デポジットは、未払い料金の担保として保管されるため、支払いが滞るとその一部が差し引かれる仕組みになっています。
また、年会費として1,257円(税込)がかかりますが、この金額でETCマイレージサービスや時間帯による割引などの各種サービスを享受できる点も魅力です。
ETCパーソナルカードは、高速道路を定期的に利用する個人にとって、クレジットカードが作れない場合の有力な代替手段となり得ます。
ETCコーポレートカードの申込条件
ETCコーポレートカードは、主に法人または個人事業主を対象として発行されるETCカードで、大口・多頻度の高速道路利用者向けに設計されています。
このカードは、東日本・中日本・西日本の高速道路会社が直接発行しており、企業や事業主が効率的に通行料を管理・精算できるような制度になっています。
申し込みにはいくつかの条件があり、まず「事業用としてのETC利用」が前提となります。
つまり、純粋にプライベートな目的での使用は原則として認められていません。
また、カードを発行するにあたっては、NEXCOに直接申請する方法と、ETC協同組合などを通じて申し込む方法があります。
前者の場合、保証金として最低10万円を預ける必要があり、後者では保証金の額はやや抑えられる反面、組合費や年会費が別途発生します。
さらに、申込者は事業の実態を証明する書類(個人事業主であれば開業届の写し、法人であれば登記簿謄本など)の提出を求められることがあります。
利用の対象となる車両についても登録が必要で、1台に対して1枚のカードが発行される仕組みです。
こうした条件を満たせば、信用情報に関係なくカードを発行することができ、かつ「大口・多頻度割引」が適用されることで通行料金の節約にもつながります。
法人カードと個人の違い
ETCカードには、個人向けと法人向けの2種類がありますが、それぞれには明確な違いが存在します。
個人が使用するETCカードは、一般的にクレジットカードに付帯する形で発行されるか、ETCパーソナルカードのようにクレジット機能がない専用カードとして発行されます。
一方、法人カードは、企業や個人事業主の事業活動における車両の利用を対象としたもので、主にETC法人カードやETCコーポレートカードとして提供されています。
法人ETCカード公式サイト
法人カードの最大の特徴は、複数枚のETCカードを一括で管理できる点にあります。
たとえば営業車両を複数台運用している企業であれば、それぞれの車両に対応したカードを発行し、全体の利用状況や通行料金を一括で確認・清算することが可能です。
また、割引制度の面でも、法人カードは大口利用者向けの特別割引を受けられるなど、コストパフォーマンスに優れた運用が可能になります。
一方で、個人での利用はより柔軟ですが、基本的には利用者本人の責任において料金を支払う必要があり、与信の有無によってはカード作成が難しくなることもあります。
したがって、使用目的や頻度、利用台数などを総合的に考慮し、どちらのカードが自分の状況に適しているかを見極めることが重要です。
デポジットや手数料の注意点
審査なしで発行されるETCカードには、申込時または利用中にさまざまな費用が発生します。
特に注目すべきなのが「デポジット(保証金)」と「手数料」です。
たとえば、ETCパーソナルカードでは、利用者の月間平均通行額に応じて2万円から8万円程度のデポジットを預託する必要があります。
このデポジットは通行料金の前払いやチャージとは異なり、あくまでも「支払い担保」として保管され、未払いが発生した場合にのみ充当されます。
また、カードを維持するための費用として、年会費(例:ETCパーソナルカードでは1,257円)やカード発行手数料がかかる場合もあります。
法人向けカードではさらに、協同組合への出資金、事務手数料、口座振替手数料などが別途発生することが多く、複数枚を導入する場合には初期コストが積み重なることに注意が必要です。
これらの費用については、契約前にしっかりと内訳を確認しておくことが大切です。
特に利用頻度が少ない場合、割引の恩恵を受けにくく、結果的にコストパフォーマンスが悪化してしまう恐れがあります。
どのカードが自分の使い方にとって最も効率的か、長期的な目線で費用対効果を比較する視点が求められます。
ETCカード利用時の注意事項
ETCカードは便利なツールですが、利用に際しては守るべきルールや注意点がいくつか存在します。
まず、ETCカードは基本的に「本人利用」が原則です。
クレジットカードに付帯して発行されたETCカードを、他人に貸したり、他の車両で使用することは利用規約上禁止されている場合がほとんどです。
これを破ると、カードの停止や契約の解除といったペナルティを受けることもあります。
また、ETCレーンの通過時には、速度を十分に落とし、安全に通過することが求められます。
ETCカードを正しく挿入していないと、バーが開かず事故につながる危険もあるため、車に乗る前にカードの挿入状態を必ず確認しておくべきです。
さらに、ETCカードには有効期限があり、期限が切れると利用できなくなります。
クレジットカードの更新と連動している場合が多いため、事前に通知が来たら早めに更新手続きをしておくことが大切です。
万が一、カードが使えなくなった場合の代替手段も用意しておくと、安心して運転が続けられます。
どのETCカードを選ぶべきか?
ETCカードを選ぶ際は、自身の利用状況、信用情報、事業の有無などに基づいて慎重に検討することが必要です。
クレジットカードが作れる方であれば、ポイント還元や各種付帯サービスが魅力のクレジットカード付帯型ETCカードが有力な選択肢です。
しかし、過去に金融事故がある方や審査に不安がある方にとっては、ETCパーソナルカードが最も現実的な選択肢になるでしょう。
一方、個人事業主や法人で複数台の車を所有・管理している方には、ETC法人カードまたはETCコーポレートカードが向いています。
これらのカードは、車両ごとの利用管理や大口割引の適用により、事業コストの削減にもつながります。
特に毎月の利用額が大きい場合は、コーポレートカードによる割引効果が大きく、導入するメリットは非常に大きいです。
いずれにしても、「自分の立場で使えるカードはどれか」「初期費用や維持費用にどの程度の負担をかけられるか」を軸に、選択肢を整理すると、最適なETCカードが見えてくるはずです。
各カードの特徴やメリット・デメリットを十分に比較したうえで、後悔のない選択を心がけましょう。
ブラックリストとETCカード
ブラックリストとは何か?
ブラックリストとは、正式な名称ではなく、信用情報機関に登録される「事故情報」のことを一般的に指しています。
事故情報とは、クレジットカードやローンの支払いを長期間延滞したり、債務整理・自己破産などの法的手続を行った場合に記録される情報です。
この情報が一度登録されると、クレジットカードや各種ローンの審査に通過しにくくなります。
つまり、銀行やカード会社が個人の信用状況を確認した際、「この人に貸しても返済されないリスクがある」と判断される状態なのです。
通常、事故情報は完済後から5年間程度記録されることが多いとされています。
ブラックリストに載ると生活への影響が大きく、高速道路を頻繁に利用する人にとってETCカードの利用停止は深刻な問題になり得ます。
そのため、ブラック状態でも使えるカードの選択肢を理解しておくことが重要です。
クレジット審査が必要な理由
多くのETCカードはクレジットカードに紐づいて発行されています。
このクレジットカードには当然ながら「後払い」の仕組みがあり、カード会社は利用者がきちんと支払いをしてくれるかどうかを事前に審査します。
この審査の際に参照されるのが信用情報であり、過去の返済履歴に問題があれば審査に通らない仕組みです。
クレジットカード会社は与信判断によって利用限度額を設定したり、カード発行自体を断ったりします。
これは、利用者が支払い不能になるリスクを避けるための安全措置とも言えるでしょう。
よって、ブラックリストに登録されている状態でクレジット審査が必要なETCカードを申し込んでも、高い確率で審査落ちとなってしまいます。
こうした背景から、クレジット審査不要のETCカードを探すことが非常に大切なのです。
ETCカードが使えなくなる仕組み
ETCカードが使えなくなる原因は、主にクレジットカードの与信審査にあります。
多くのETCカードはクレジットカードの付帯サービスとして発行されているため、クレジットカードそのものが利用停止になると、ETCカードも同時に利用できなくなります。
例えば、任意整理や自己破産を行った場合、カード会社にその情報が伝わり、契約の継続が困難になることがあります。
たとえ任意整理の対象からそのクレジットカードを除外したとしても、カード会社が定期的に行う途上与信で信用情報の変化を察知し、利用停止処置が取られることがあるのです。
そのため、「今は使えているから大丈夫」と油断していると、突然カードが使えなくなるリスクがあります。
高速道路での移動が日常に組み込まれている人にとって、こうした突然のトラブルは大きな支障となるため、早めの対策が重要です。
ETCカードを持つべき理由
高速道路の利用が多い方にとって、ETCカードは単なる便利なアイテムではなく、生活や仕事の効率に直結するツールです。
料金所での停車を避けられるため時間の節約になり、ETC割引を受けられることでコスト面でも大きなメリットがあります。
特に長距離を運転するドライバーや営業職の方にとっては、通行料金の割引や走行記録の管理ができることも大きな魅力です。
仮にブラックリスト状態であっても、ETCカードを持つ手段があるなら、早めに行動を起こすべきです。
現在ではクレジット審査が不要なETCカードも存在するため、条件をしっかり確認し、適切なカードを選べば、ブラック状態であっても高速道路の利用を継続できます。
このように、ETCカードを保有していることで得られる利便性は非常に高く、維持する努力には十分な価値があります。
利用停止前の対処法とは
ETCカードが使えなくなる前にできることは、事前の情報収集と適切な手続きです。
まず、自分の信用情報がどのような状態にあるかを把握するために、信用情報機関に情報開示を申し込みましょう。
これにより、ブラック状態かどうかが明確になります。
その上で、利用中のクレジットカードが更新時期を迎えていないか確認し、更新前に代替手段を用意しておくことが大切です。
例えば、ETCパーソナルカードの申込みを早めに行うことで、現行のカードが停止された後もスムーズに高速道路を利用し続けることが可能です。
また、家族に相談して家族カードを発行してもらう方法もありますが、これは信頼関係や責任の所在も関わるため慎重な判断が求められます。
いずれにしても、「突然使えなくなる」という最悪の状況を避けるために、早めの準備が重要です。
総括:ブラックリストでETCカード作れる方法
✅ETCパーソナルカードは審査なしで申し込める
✅デポジットを預けることで信用情報に関係なく利用可能
✅ETCコーポレートカードは法人や個人事業主向け
✅クレジット機能がないためブラック状態でも作成できる
✅ETCパーソナルカードは個人利用者に最適
✅ETC法人カードは複数台の車両を一括管理できる
✅クレジット審査不要のため金融事故歴があっても対応可能
✅高速道路会社が直接発行しているため信頼性が高い
✅家族カードとしてETCカードを使う方法もある
✅年会費や手数料の確認が事前に必要
✅通行料の割引やETCマイレージサービスの利用が可能
✅ブラックリストはETCカード作れる選択肢が複数存在する
✅利用前に信用情報を開示して現状を把握しておくべき
✅事業実態を証明できれば法人カードも取得可能
✅更新や停止に備えて早めの対策が重要
ブラックリストに載っていても、ETCカードを持つことは十分に可能です。
クレジット審査が不安な方でも、ETCパーソナルカードや法人向けカードを上手に活用すれば、高速道路の利用をあきらめる必要はありません。
自分の状況に合ったカードを選び、必要な手続きを正しく行えば、スムーズにETCを利用することができます。
利用停止などのトラブルを避けるためにも、早めの情報収集と準備を心がけましょう。
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